千葉県
房総半島は海と里山が魅力。愛犬と海岸沿いや田園風景の中を散歩できます。
中級鋸山の山頂駐車場に車を停め、日本寺の拝観受付を通って石段を下り始める。山上の空気はひんやりと澄み、足元の石段には苔が薄く光っている。最初に現れる百尺観音は、石切り場跡の断崖に彫られた高さ30mの磨崖仏。切り立った岩壁に囲まれた薄暗い空間に差し込む光が神秘的で、愛犬も立ち止まって見上げている。 さらに石段を上ると、いよいよ「地獄のぞき」。断崖の先端に突き出した岩場から見下ろす東京湾のパノラマは、海風が吹き上げて愛犬の耳をはためかせるほどの開放感。対岸の三浦半島、遠くに富士山のシルエット。都心から1.5時間とは思えない圧巻の景色に息を呑む。千五百羅漢のエリアでは、苔むした岩肌に刻まれた一体ずつ異なる表情の羅漢像を眺めながら、木陰の小径をゆっくりと下る。 やがて視界が開け、高さ31mの日本最大の磨崖仏が姿を現す。鳥のさえずりと木漏れ日に包まれた広場で、穏やかな微笑みの大仏を愛犬と見上げる静かなひととき。階段の多い健脚向きコースだが、石と緑と海風が織りなす唯一無二の絶景は、ここでしか味わえない。
初級渚の駅たてやまの無料駐車場に車を停め、展望デッキから北条海岸を見渡す。ヤシの木が等間隔に並ぶ穏やかな海岸線は「鏡ヶ浦」の名にふさわしく、波音が静かに響いている。砂浜に降りると、愛犬は潮の匂いに鼻をひくつかせながら波打ち際を嬉しそうに歩き始める。冬でも温暖な南房総の風は、コートなしでも心地よい。 海岸沿いを歩いて城山公園へ。芝生広場の緑の斜面を駆け上がる愛犬の後を追いながら、館山城を目指して緩やかな坂道を上る。山頂の展望台に立てば、弧を描く館山湾の海岸線が一望に広がり、空気が澄んだ日には富士山のシルエットが浮かぶ。夕暮れ時にはオレンジに染まる空と海の境界が溶け合い、愛犬と並んで眺める景色に言葉を忘れる。春には6,000株のツツジが山肌を彩り、四季を通じて表情を変える。 帰り道は西日がきらめく海沿いをのんびり戻り、渚の駅2階のテラスカフェへ。目の前に広がる海を眺めながら、愛犬を傍らに地魚の海鮮丼でほっとひと息。海と山と花が揃う館山は、季節を問わず愛犬と訪れたくなる南房総の宝石のような散歩コース。
散歩ルートをGPSで自動記録。 歩いた距離や時間を振り返りながら、愛犬との時間を残せます。